2019年10月25日金曜日

秩父 三国峠

 これから紅葉を楽しむシーズンが到来するというのに、関東近県は大雨に見舞われ、各地で甚大な被害が発生してしまいました。被害に遭われた地域の方々には、負けずに復興してほしいと思います。そうして復興した暁には、再び彼の地を訪れさせていただき、その豊かな自然に触れさせてもらいたいと考えています。そういった意味を込めて、今回は、かつて訪れた奥秩父に位置する三国峠を紹介したいと思います(今回の記事は、ずっと昔にヤフーブログで紹介した記事の焼き直しとなり、2005年秋の情報を基に書いています)。




三国峠


 三国峠は埼玉県と長野県を繋ぐ、恐らく唯一の車道である中津川林道の、埼玉県と長野県の県境にある峠です。長野県側は舗装路だったのでいい気になって峠道を走っていたのですが、三国峠を境に埼玉県側は未舗装の道路となっていて、車高が低めのわが家のゴルフ号、フォルクスワーゲン ゴルフ3、は走行不能に陥る事態となってしまったのでした。

三国峠とゴルフ号

アクセス


 長野県側からは、R141の海ノ口から県道68号を東にひたすら進むことになります。
 反対に埼玉県側からは、R140を西に進みバイク弁当大滝食堂さんを過ぎた先のT字路を右折、雷電廿六木橋を巻いて、奥秩父もみじ湖が終わる辺りにある県道210号へ右折し、中津川沿いの中津川林道を西に進んでいくことになります。しかしこの中津川林道、森林科学館を越えてしばらく進んだあたりで未舗装路になっていた記憶があるので、オフロードを走れる車でない方は、森林科学館を見学して、引き返した方が無難です。

ゴルフ号、走行不能に陥る


 長野県は野辺山方面にペルセウス座流星群を眺めに行った帰り、長野県から山越えして埼玉県に帰ろうと地図を眺めていて三国峠の存在に気づき、ゴルフ号を駆って、峠に向かっていたのでした。
 大きな問題もなく最後の切り通しを抜けて三国峠に到着したものの、県境を境に、埼玉県が未舗装路になっていたのにはちょっとビビりました。

長野県側から望む三国峠

 しかしながら、基本的には”来た道を引き返す”という行為があまり好きでない私は、ゆっくりこの未舗装路を下ることを選択したのでした。
 道に転がる岩を慎重に避けつつ進んだものの、なんどか車体の下から金属音を聞く羽目になり、そうしてもう少しで山道を下り切ろうかという時にエンジン音の異常に気づいたのでした。チェーンソーを回すような音が少しずつ聞こえだしてきて、そのうち油量警告灯がチラチラと点滅するようになり、油圧計を見ると、油圧が無い。これはおかしいと、車を路肩に停めて車体周りを見てみると、ゴルフ号の通った後に黒い点々が続いていたのです。エンジンルームを下から覗きこむと、オイルパンからぽたぽたオイルが漏れていることが確認できました。
 運の悪いことに電波が届いていない山中だったので救援も呼べず、安全な場所まで慣性で降りて退避スペースに車を停め、電波が拾えるところまで徒歩で山を下ったのでした。
 幸いなことに数十分ほど歩いて下山したところで民家に辿りつき、事情を説明して固定電話をお借りして、JAFさんを呼んでもらったのでした。
 この話にはまだ続きがあって、JAFさんの到着までなんと7時間もかかったのでした。このときも数日前に降った大雨により土砂崩れが起き(恐らく県道210号が)通行止めになっていたために、一度引き返して志賀坂峠経由で救援に来ていただけたとのことでした。

紅葉の美しい中津川渓谷


 今回の台風や大雨でも被害を被ったようですが、『ツーリングマップル』でも中津川渓谷は紅葉が実に美しいと書き込まれているほどですので、復興した際には再び訪れたいと思います。そのときには、森林科学館辺りまで、とさせていただきたいと思います。



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