2021年4月29日木曜日

新装開店 バイク弁当 大滝食堂さん 訪問

 以前よりツーリングの際に何度か立ち寄らせていただいていたバイク弁当大滝食堂さんが、移転し新装開店となったそうなので、久しぶりに立ち寄ってみました。



バイク弁当 大滝食堂さん


 バイク弁当大滝食堂さんはR140-彩甲斐街道-沿いにあった食堂です。R140は山梨と秩父を結ぶ国道で、秩父-山梨間をツーリングするときには多くの方がこのR140を使っていると思います。ツーリング中にバイク弁当と書かれた大きな看板を見かけたこともある方が多かったのではないでしょうか。


以前、バイク弁当大滝食堂さんでは、写真のようなイベントも開催していました

 バイク弁当大滝食堂さんは、豚のから揚げをバイクの燃料タンク型の弁当箱で提供してくれることが特徴でした。このタンク型の弁当箱は持ち帰りできるので、家に帰って綺麗に洗えば、バイクの燃料タンク型の小物入れとして使える、バイク乗りならきっと欲しくなるであろう一品なのです。


たまにタンクの色が変わるのでついつい集めたくなるバイクの燃料タンク型弁当箱

 そんなバイク弁当大滝食堂さんに久しぶりに立ち寄ってみようかと昨年の暮れに思い立ち、営業しているかどうかを調べるためにバイク弁当大滝食堂さんのフェイスブックを確認したところ、なんとR140沿いの店舗をたたみ移転するためしばらく休業するということを知ったのでした。


バイク弁当 大滝食堂さんの移転先


 そんなバイク弁当大滝食堂さんが今年2021年の3月に新装開店するということが、バイク弁当大滝食堂さんのフェイスブックに告知されました。気になる移転先は、かつて「バイクの森」として知られていた場所とのことでした。

 残念ながら私は「バイクの森」を知らなかったのですが、「バイクの森」はバイクを展示する博物館だったそうですが、10年ほど前に閉館された施設だそうで、R299にほど近い埼玉県道209号線沿いになるようでした。

 R299といえば、飯能から秩父へ向かう高麗川沿いのワインディングで、道沿いにある「道の駅 あしがくぼ」は休日はライダーでごった返すバイク乗りにはよく知られた道路だと思います。

 このR299に比べるとR140の方がツーリングルートとしてはメジャーだと思いますが、このR299で秩父を抜けひた走ると十石峠を越えて佐久に抜けることができ、個人的には結構好きなルートだったりします。ただ十石峠は通行止めになることも多いそうなので注意が必要です。


旧所在地から移転先へ向かう


 そんなバイク弁当大滝食堂さんに、久しぶりに行ってみました。折角なので、「R140号沿いのかつてバイク弁当大滝食堂さんを訪れたらお店が無くて、調べて移転を知り、移転先へ向かう」体でのルートで行ってみることにしました。


バイク弁当大滝食堂さんの旧店舗から新店舗へのルート
※GPSロガーを忘れたため実走ログではありません

 R140を山梨方面から東に向かうと、ゆるい右コーナーの頂点にバイク弁当大滝食堂さんはありました。今回お店の前を通過しましたが、当時の面影を残す建物はまだ残っていましたが看板は外されていました。

 かつての思い出を懐かしみながらここを通り過ぎ、秩父方面に進みます。山間を抜け視界が開け始めたころ、左手に「ちちぶ路」という食堂が見えてきます。この「ちちぶ路」のすぐ先を左折することで県道43号に入れます。赤い大鳥居をくぐることになるので、これも目印になります。

 ここからしばらくの区間、柴原温泉までは、センターラインのない細い道が続きますが、完全舗装路なので安全運転で進めば特に苦にはなりませんでした。

 柴原温泉を越えると、道はセンターラインを有する片側一車線の道路となり、快適に進むことができます。道なりにしばらく進むと交通標識が出てきて「般若の丘公園 直進1㎞」みたいな案内がでてくるので、これに従い道なりに直進します。

 するとすぐに右手の丘に尖塔のような特徴的な建物が見えてきます。これが目指すバイク弁当大滝食堂さんの新店舗です。

 この丘の手前にいかにも建物に続いていそうな右に分岐する道がありますが、こちらには入らず、トンネルをくぐった先にある左の分岐に左折すると、道は高度を上げ、先ほどくぐったトンネルの上を通って道を渡り、バイク弁当さんに到着します。

 このトンネル手前の分岐で右折してしまうとどこに行くのかは確認していませんが、地図で見ると小鹿野町の施設、「般若の丘いきいき館」に導かれていくようです。地図では、この「いきいき館」から橋を渡ってバイク弁当さんの方に来れるようですが、記憶によればこの橋は歩行者専用になっていたような気がします。


久々に食べたバイク弁当


 バイク弁当大滝食堂さんの新店舗は、とても大きい建物で、バイク弁当大滝食堂さんだけだとちょっと寂しい感じがしました。以前の店舗より店内は広くなっていますが、こんなご時世だからか訪れているお客さんも少なく、より一層寂しく感じましたが、おかげで密にはならず安心して食事をすることができました。


豚のから揚げ(甘辛味)のバイク弁当

 建物は以前の古民家風の内装の方が味があって良かったと感じましたが、駐車場も広く、店内のテーブル数も増えたと思うので、コロナ禍が明けて客足が戻っても、以前ほど長時間待たされることはなくなるのではないかと思いました。


小高い丘に立ち緑に囲まれたバイク弁当大滝食堂さんの新店舗

 またしばらく外出を自粛する日々が続くことになりますが、心置きなく旅をすることができる時代が、早く訪れてほしいものです。



2021年4月11日日曜日

素人作業のデントリペアに潜む落とし穴

 SSTRというバイクのラリーイベントに参加し、無事完走したものの、ヘロヘロになって立ちゴケて、タンクが凹んでしまった、わが家のモンスター号、DUCATI モンスター400。

 新型コロナウィルスCOVID-19の蔓延防止のため外出自粛を余儀なくされていた期間に、デントリペアなるものに素人ながら挑戦し、結果、悲惨なことになってしまったのでした。



モンスター号の凹んだタンク


 ことの顛末は、以下の記事を参照していただくとして、ハンドルが左に切れた状態でハンドルから着地したようで、ハンドルバーが内側に曲がり、ウィンカーボタンなどが取り付けられた部品がタンクに干渉して、鮮やかなイタリアンレッドのタンクに見るも無残な凹みを形成してしまったのでした。

SSTRに参加してタンクを凹ませてしまった顛末の記事はコチラ


無残にも凹んでしまったモンスター号のタンク

凹みのないタンクにする方法


 よく見なければ気付かないとは思うし、バイクに跨がってしまえば視界には入ってこないのですが、折角の愛馬モンスター号なので、やっぱりなんとかしてあげたい。

 とはいえ、新品のタンクに代えようものなら、おそらく10万円以上かかると思われ、そんなことが許される懐事情でもない。凹み直しのデントリペアの専門業者に頼めば、結構な確率で綺麗に治るようなのですが、場合によっては再塗装も行なう必要があるみたいで結構なお値段がする模様。

 そんななか、3000円くらいで凹みを引っ張り出すツールが大手通販サイトなどで売られていることを知りました。3000円くらいならダメもとで、ということでポチッとしてみたのでした。このあとに悲劇が待ち受けているとは、このときは想像すらしていませんでした。


デントリペアツール


 専門業者が行なうデントリペアは、タンクの内側から棒を突っ込んで、その棒を叩いて内側から押し出すようにして、凹みを直すようでした。

 そのようなツールも大手通販サイトなどで売られてはいたのですが、給油口から凹みまで棒をうまく届かせて叩いて押し出すのに、相当な技術が必要なように思われました。

 一方で、タンクの外側から凹みを引っ張り出すようにして直すツールも売られていました。これは、グルーガンのような樹脂を凹みにくっつけて、その樹脂を引っ張ることで、凹みも一緒に引っ張り出され、凹みを直すことができる、もののようでした。

 先に述べたように、引っ張り出せなかったとしてもそれほど大きな勉強代とはならない金額だったので、この方式のツールを試してみることにしたのでした。


なかなか引っ張り出せない


 グルーガンのような樹脂で引っ張り出すためのタブをタンクにぶちゅっとくっつけて、そのタブをつかんで梃子の原理でタブを引っ張る。

 所詮グルーガンのような樹脂なので、つるつるなタンク表面への食いつきはそれほどでもなく、タブを引っ張っても樹脂がタンクからポコンといって外れてしまいます。

 これを何度も繰り返して、少しずつ引っ張り出されるのか、それとも運よく食いつきがよかったときに一気に引っ張り出されるのか、正解のわからないまま、いつか引っ張り出されることを信じて、作業を繰り返しました。


そうして惨劇が


 ひたすら樹脂を溶かして接着、引っ張ってポコンと外れる、という作業を繰り返して何度目かで、目の錯覚かもしれませんが、少しタンクが引っ張り出されたよう感触がありました。

 お、きたか、と喜び勇んで、作業を繰り返しました。そうしてこの作業は悲しい結末を迎えたのです。

 何度目かの引っ張り作業のとき、グググっと、レバーを握ってタブを引っ張ると、タンクの表面がモリモリっと、引っ張り出されるような感覚が。そして次の瞬間、「バリバリッ」っと、なんとタンクの塗装が剥がれるという悲劇が襲ったのでした。


見るも無残な状態になってしまったモンスター号のタンク

 あまりのショックのためか、写真がピンボケとなってしまっていて判りずらいですが、塗装が剥がれ、サーフェーサーを吹いたような下地が現れてしまったのでした。

 この下地が、ざらざらと粉を吹いたような手触りで樹脂の食いつきが悪く、これ以上引っ張り出すことはもうできないような感じがしたので、凹みを引っ張り出すことは断念しました。

独眼竜仕様になりました


 塗装が剥がれてしまったために、そのままにしておくのは以前よりも痛々しくなってしまいました。

 そこで、凹みを埋めるような形でパテでパッチを作って、それをプロテクションフィルムで貼っておくことにしました。


独眼竜仕様になった(?)わが家のモンスター号

 パテで埋めて、綺麗に研いで再塗装をする、というのが正攻法かもしれませんが、失敗したときのことを考えると、塗装には手を出せませんでした。

 「DUCATI」が「UCATI」になってしまいましたが、それほど悪目立ちもしない感じで、ともすれば眼帯を当てて独眼竜仕様にしたように見えなくもない、かな。

 早くモンスター号とともに心置きなく駆け回れるような、そんな状況がくることを願っています。