2021年3月6日土曜日

SSTR参戦記 ~参戦・後編~

 SSTRという、日の出から日の入りにかけて、日本列島の東海岸から日本列島の西海岸、石川県の千里浜まで駆け抜けるバイクイベントに参加してきました。

 実際に参戦した様子を前編・後編に分けて紹介しています。今回はその後編となります。



安曇野IC ― R148 ― 糸魚川IC


 安曇野ICで中央道を降り、ここからは下道。R148を北上して、糸魚川ICで北陸道に乗る予定となる。このあいだに、道の駅が3つあるのでこれらの道の駅で完走に必要となるポイントを稼ぐ。


道の駅 安曇野松川

 「道の駅 安曇野松川」。相変わらず遅延中なので、ゆっくり昼食を食べている時間もなく、おやきを一つほおばり、トイレを済ませ、すぐに出発。

 R148は比較的順調に流れて、「道の駅 はくば」。左手に見える白馬の山々は雪を頂き、快晴の青空をバックに映えていたのだが、停まって写真を撮る気持ちの余裕がなかった。今にして思えば、ちょっとバイクを停めて写真を撮っておけばよかったと思うのだが、あくまで気持ちに、余裕がなかった。


道の駅 はくば

 「道の駅 はくば」でも登録を済ませ、早々に後にする。SSTR参加組は数台いた。

 ここからが想定外に我慢の走行を強いられた。自衛隊車両が前方を塞ぎ、一本道で逃げ場もなく、追い越し禁止車線のため、追い越すことも叶わず。いらいらしていて「道の駅 小谷」を見逃すが、ポイントは足りているので問題なかったのでそのまま進む。

 街中に出て、ようやく追い越しできて快適に流して、すぐに糸魚川IC。時間的には若干挽回できた。


糸魚川IC ― 北陸道 ― 金沢森本IC


 糸魚川ICから北陸道をひた走る。越中境PAで一服。

 ソロのSSTR参加のおじさんと声を交わす。ナビだと到着予定時刻が16:30とのこと。この日の石川県の日の入り時刻は16:58。30分ほど余裕があることになるが、この先どんなトラブルがあるかもしれず、決して余裕という風には感じられない。

 もう寄り道しないで走るしかないですねー、と会話を交わし、越中境PAを後にする。


北陸道 越中境PA

 ガソリンが心許なくなってきたので有磯海SAで給油。

 ひたすら北陸道を走り、金沢森本ICで降りる。

 ここまでくれば、ゴールの千里浜なぎさドライブウェイまであとわずか。時間にも余裕があるので、完走は間違いない。

 ナビは相変わらず入り切りを繰り返して使い物にならず、道路案内標識を見ながらあてずっぽうに進む。


金沢森本IC ― R159 ― 千里浜なぎさドライブウェイ


 だいぶ疲れが出てきたので近くにあるはずの道の駅に寄りたかったのだが、見つからず。

 道の不安も出てきたのでコンビニで休憩しがてら、地図で現在地の確認を行なうことにした。

 このままR159を北上して宝達今浜線を左折すれば、千里浜なぎさドライブウェイの今浜口に行けそうだった。しかしナビが使えず、ここまで来て、道に迷って時間切れになるのも嫌だったので、道のわかりやすいのと里山海道にのってゴールを目指すことにする。

 ここで悲しい出来事が起きてしまう。体力の消耗が激しかったのと、注意力不足。

 コンビニから出ようと一時停止して左折しようとしたところなぜかバランスを崩し、転倒。

 なんとか車体の下から這い出し、車体を引き起こそうとよろよろしていたら、コンビニに駐車していたお兄さんが助けてくれた。若干パニクっててちゃんとお礼を言えなかったが、改めてここにありがとう。

 ハンドルバーを巻き込んで倒れたため、ハンドルバーが若干内側に曲がってしまったようで、タンクが凹んでしまった。かなりショック。

 安全確認を行なったところ、クラッチレバーが開くように曲がってしまっていた。ハンドル操作にも違和感はなく、キルスイッチで停止させていたエンジンも問題なくかかる。ブレーキも問題なし。

 完走を前にして、リタイヤの文字が眼前にちらついたが、どうやらまだ走れそう。

 気持ちを落ち着かせて、ゴールに向かって再び走り出す。

 クラッチレバーがやや遠くなってしまっているが、それほど操作に支障はなかったので、無理に引っ張って折ってしまって走行不能になってしまうリスクを考えると、このままでいくことにした。

 のと里山海道へ高松ICから乗り入れ、今浜ICで降りて、とうとう千里浜なぎさドライブウェイへ。


千里浜なぎさドライブウェイ ― ゴール


 千里浜なぎさドライブウェイの今浜口入り口付近は大渋滞となっていた。

 車もバイクも、海側に停めて記念撮影中。

 この先もこんな混雑なのかと、私も空きスペースを見つけて、写真撮影、ゴール登録、16:14完走。


日没前に、千里浜へゴール

 完走、という目的を果たし、感無量で海と、(タンクが凹んでしまった)モンスター号を眺める。

 この先どうすればよいのか勝手がわからないので、砂浜を走行し、ゴールが設置されているという能登千里浜レストハウスに向かうことにする。

 千里浜なぎさドライブウェイが混んでいたのは今浜口の入り口付近だけで、少し走れば、ガラガラで海側にも空きスペースが沢山あったので、再び停車して、沈む夕日をバックに(タンクの凹んだ)モンスター号の記念撮影。

 再びレストハウスに向けて走り出すと、次の入り口付近で再び渋滞が発生していた。

 どうも砂が柔らかいようで、バイクで嵌る人が続出している模様だった。SSTRのスタッフなのか、親切なお兄さんなのかに手伝ってもらいながら何台かのバイクが無事脱出。

 アドベンチャーっぽいバイクが、白砂の方に避けていったのか吸い込まれるように砂に突っ込んでいきそのまま横転。

 後ろに並んでいた何台かのバイクは、このまま千里浜を直進することをあきらめ、出口へ向かう。

 さてどうしたものかと思ったものの、SSTRのFacebookにあった風間さんの砂浜走行のアドバイス、「トラクションをかけ続ける」に従って、アクセルを開けてクラッチワークでトラクションをコントロールしつながらまっすぐ入って、一瞬ずるっとバランスを崩すものの無事通過できた。

 やがて前方にゴールの横断幕が見えてくる。

 ゴール手前、多くの人が手を振ってくれている。

 「おかえりー」って声をかけてくれる。

 初参戦なので帰ってきたわけではないけど、なんだか心が温かくなった。

 レストハウスの先には、たくさんのバイクが停まっていて、スタッフの案内に従ってそこに駐車。

 夕陽をバックに再び(タンクが凹んでしまった)モンスター号の写真を撮って、レストハウスでゴール受付。


モンスター号と千里浜に沈む夕日

 SSTRの画面の位置登録画面の提示が必要になるが、ゴール登録がされてないような画面が表示されて一瞬焦るが、再度、ログインしなおしたら、無事、完走画面が現れた。

 ポカリとフィニッシャーバッジと木のプレートをもらって、終了。

 日の入り時刻を迎え、花火が上がり、周りも湧き上がる。

 こうして、私のSSTR2020は幕を下ろしたのでした。