2021年4月11日日曜日

素人作業のデントリペアに潜む落とし穴

 SSTRというバイクのラリーイベントに参加し、無事完走したものの、ヘロヘロになって立ちゴケて、タンクが凹んでしまった、わが家のモンスター号、DUCATI モンスター400。

 新型コロナウィルスCOVID-19の蔓延防止のため外出自粛を余儀なくされていた期間に、デントリペアなるものに素人ながら挑戦し、結果、悲惨なことになってしまったのでした。



モンスター号の凹んだタンク


 ことの顛末は、以下の記事を参照していただくとして、ハンドルが左に切れた状態でハンドルから着地したようで、ハンドルバーが内側に曲がり、ウィンカーボタンなどが取り付けられた部品がタンクに干渉して、鮮やかなイタリアンレッドのタンクに見るも無残な凹みを形成してしまったのでした。

SSTRに参加してタンクを凹ませてしまった顛末の記事はコチラ


無残にも凹んでしまったモンスター号のタンク

凹みのないタンクにする方法


 よく見なければ気付かないとは思うし、バイクに跨がってしまえば視界には入ってこないのですが、折角の愛馬モンスター号なので、やっぱりなんとかしてあげたい。

 とはいえ、新品のタンクに代えようものなら、おそらく10万円以上かかると思われ、そんなことが許される懐事情でもない。凹み直しのデントリペアの専門業者に頼めば、結構な確率で綺麗に治るようなのですが、場合によっては再塗装も行なう必要があるみたいで結構なお値段がする模様。

 そんななか、3000円くらいで凹みを引っ張り出すツールが大手通販サイトなどで売られていることを知りました。3000円くらいならダメもとで、ということでポチッとしてみたのでした。このあとに悲劇が待ち受けているとは、このときは想像すらしていませんでした。


デントリペアツール


 専門業者が行なうデントリペアは、タンクの内側から棒を突っ込んで、その棒を叩いて内側から押し出すようにして、凹みを直すようでした。

 そのようなツールも大手通販サイトなどで売られてはいたのですが、給油口から凹みまで棒をうまく届かせて叩いて押し出すのに、相当な技術が必要なように思われました。

 一方で、タンクの外側から凹みを引っ張り出すようにして直すツールも売られていました。これは、グルーガンのような樹脂を凹みにくっつけて、その樹脂を引っ張ることで、凹みも一緒に引っ張り出され、凹みを直すことができる、もののようでした。

 先に述べたように、引っ張り出せなかったとしてもそれほど大きな勉強代とはならない金額だったので、この方式のツールを試してみることにしたのでした。


なかなか引っ張り出せない


 グルーガンのような樹脂で引っ張り出すためのタブをタンクにぶちゅっとくっつけて、そのタブをつかんで梃子の原理でタブを引っ張る。

 所詮グルーガンのような樹脂なので、つるつるなタンク表面への食いつきはそれほどでもなく、タブを引っ張っても樹脂がタンクからポコンといって外れてしまいます。

 これを何度も繰り返して、少しずつ引っ張り出されるのか、それとも運よく食いつきがよかったときに一気に引っ張り出されるのか、正解のわからないまま、いつか引っ張り出されることを信じて、作業を繰り返しました。


そうして惨劇が


 ひたすら樹脂を溶かして接着、引っ張ってポコンと外れる、という作業を繰り返して何度目かで、目の錯覚かもしれませんが、少しタンクが引っ張り出されたよう感触がありました。

 お、きたか、と喜び勇んで、作業を繰り返しました。そうしてこの作業は悲しい結末を迎えたのです。

 何度目かの引っ張り作業のとき、グググっと、レバーを握ってタブを引っ張ると、タンクの表面がモリモリっと、引っ張り出されるような感覚が。そして次の瞬間、「バリバリッ」っと、なんとタンクの塗装が剥がれるという悲劇が襲ったのでした。


見るも無残な状態になってしまったモンスター号のタンク

 あまりのショックのためか、写真がピンボケとなってしまっていて判りずらいですが、塗装が剥がれ、サーフェーサーを吹いたような下地が現れてしまったのでした。

 この下地が、ざらざらと粉を吹いたような手触りで樹脂の食いつきが悪く、これ以上引っ張り出すことはもうできないような感じがしたので、凹みを引っ張り出すことは断念しました。

独眼竜仕様になりました


 塗装が剥がれてしまったために、そのままにしておくのは以前よりも痛々しくなってしまいました。

 そこで、凹みを埋めるような形でパテでパッチを作って、それをプロテクションフィルムで貼っておくことにしました。


独眼竜仕様になった(?)わが家のモンスター号

 パテで埋めて、綺麗に研いで再塗装をする、というのが正攻法かもしれませんが、失敗したときのことを考えると、塗装には手を出せませんでした。

 「DUCATI」が「UCATI」になってしまいましたが、それほど悪目立ちもしない感じで、ともすれば眼帯を当てて独眼竜仕様にしたように見えなくもない、かな。

 早くモンスター号とともに心置きなく駆け回れるような、そんな状況がくることを願っています。


2021年3月6日土曜日

SSTR参戦記 ~参戦・後編~

 SSTRという、日の出から日の入りにかけて、日本列島の東海岸から日本列島の西海岸、石川県の千里浜まで駆け抜けるバイクイベントに参加してきました。

 実際に参戦した様子を前編・後編に分けて紹介しています。今回はその後編となります。



安曇野IC ― R148 ― 糸魚川IC


 安曇野ICで中央道を降り、ここからは下道。R148を北上して、糸魚川ICで北陸道に乗る予定となる。このあいだに、道の駅が3つあるのでこれらの道の駅で完走に必要となるポイントを稼ぐ。


道の駅 安曇野松川

 「道の駅 安曇野松川」。相変わらず遅延中なので、ゆっくり昼食を食べている時間もなく、おやきを一つほおばり、トイレを済ませ、すぐに出発。

 R148は比較的順調に流れて、「道の駅 はくば」。左手に見える白馬の山々は雪を頂き、快晴の青空をバックに映えていたのだが、停まって写真を撮る気持ちの余裕がなかった。今にして思えば、ちょっとバイクを停めて写真を撮っておけばよかったと思うのだが、あくまで気持ちに、余裕がなかった。


道の駅 はくば

 「道の駅 はくば」でも登録を済ませ、早々に後にする。SSTR参加組は数台いた。

 ここからが想定外に我慢の走行を強いられた。自衛隊車両が前方を塞ぎ、一本道で逃げ場もなく、追い越し禁止車線のため、追い越すことも叶わず。いらいらしていて「道の駅 小谷」を見逃すが、ポイントは足りているので問題なかったのでそのまま進む。

 街中に出て、ようやく追い越しできて快適に流して、すぐに糸魚川IC。時間的には若干挽回できた。


糸魚川IC ― 北陸道 ― 金沢森本IC


 糸魚川ICから北陸道をひた走る。越中境PAで一服。

 ソロのSSTR参加のおじさんと声を交わす。ナビだと到着予定時刻が16:30とのこと。この日の石川県の日の入り時刻は16:58。30分ほど余裕があることになるが、この先どんなトラブルがあるかもしれず、決して余裕という風には感じられない。

 もう寄り道しないで走るしかないですねー、と会話を交わし、越中境PAを後にする。


北陸道 越中境PA

 ガソリンが心許なくなってきたので有磯海SAで給油。

 ひたすら北陸道を走り、金沢森本ICで降りる。

 ここまでくれば、ゴールの千里浜なぎさドライブウェイまであとわずか。時間にも余裕があるので、完走は間違いない。

 ナビは相変わらず入り切りを繰り返して使い物にならず、道路案内標識を見ながらあてずっぽうに進む。


金沢森本IC ― R159 ― 千里浜なぎさドライブウェイ


 だいぶ疲れが出てきたので近くにあるはずの道の駅に寄りたかったのだが、見つからず。

 道の不安も出てきたのでコンビニで休憩しがてら、地図で現在地の確認を行なうことにした。

 このままR159を北上して宝達今浜線を左折すれば、千里浜なぎさドライブウェイの今浜口に行けそうだった。しかしナビが使えず、ここまで来て、道に迷って時間切れになるのも嫌だったので、道のわかりやすいのと里山海道にのってゴールを目指すことにする。

 ここで悲しい出来事が起きてしまう。体力の消耗が激しかったのと、注意力不足。

 コンビニから出ようと一時停止して左折しようとしたところなぜかバランスを崩し、転倒。

 なんとか車体の下から這い出し、車体を引き起こそうとよろよろしていたら、コンビニに駐車していたお兄さんが助けてくれた。若干パニクっててちゃんとお礼を言えなかったが、改めてここにありがとう。

 ハンドルバーを巻き込んで倒れたため、ハンドルバーが若干内側に曲がってしまったようで、タンクが凹んでしまった。かなりショック。

 安全確認を行なったところ、クラッチレバーが開くように曲がってしまっていた。ハンドル操作にも違和感はなく、キルスイッチで停止させていたエンジンも問題なくかかる。ブレーキも問題なし。

 完走を前にして、リタイヤの文字が眼前にちらついたが、どうやらまだ走れそう。

 気持ちを落ち着かせて、ゴールに向かって再び走り出す。

 クラッチレバーがやや遠くなってしまっているが、それほど操作に支障はなかったので、無理に引っ張って折ってしまって走行不能になってしまうリスクを考えると、このままでいくことにした。

 のと里山海道へ高松ICから乗り入れ、今浜ICで降りて、とうとう千里浜なぎさドライブウェイへ。


千里浜なぎさドライブウェイ ― ゴール


 千里浜なぎさドライブウェイの今浜口入り口付近は大渋滞となっていた。

 車もバイクも、海側に停めて記念撮影中。

 この先もこんな混雑なのかと、私も空きスペースを見つけて、写真撮影、ゴール登録、16:14完走。


日没前に、千里浜へゴール

 完走、という目的を果たし、感無量で海と、(タンクが凹んでしまった)モンスター号を眺める。

 この先どうすればよいのか勝手がわからないので、砂浜を走行し、ゴールが設置されているという能登千里浜レストハウスに向かうことにする。

 千里浜なぎさドライブウェイが混んでいたのは今浜口の入り口付近だけで、少し走れば、ガラガラで海側にも空きスペースが沢山あったので、再び停車して、沈む夕日をバックに(タンクの凹んだ)モンスター号の記念撮影。

 再びレストハウスに向けて走り出すと、次の入り口付近で再び渋滞が発生していた。

 どうも砂が柔らかいようで、バイクで嵌る人が続出している模様だった。SSTRのスタッフなのか、親切なお兄さんなのかに手伝ってもらいながら何台かのバイクが無事脱出。

 アドベンチャーっぽいバイクが、白砂の方に避けていったのか吸い込まれるように砂に突っ込んでいきそのまま横転。

 後ろに並んでいた何台かのバイクは、このまま千里浜を直進することをあきらめ、出口へ向かう。

 さてどうしたものかと思ったものの、SSTRのFacebookにあった風間さんの砂浜走行のアドバイス、「トラクションをかけ続ける」に従って、アクセルを開けてクラッチワークでトラクションをコントロールしつながらまっすぐ入って、一瞬ずるっとバランスを崩すものの無事通過できた。

 やがて前方にゴールの横断幕が見えてくる。

 ゴール手前、多くの人が手を振ってくれている。

 「おかえりー」って声をかけてくれる。

 初参戦なので帰ってきたわけではないけど、なんだか心が温かくなった。

 レストハウスの先には、たくさんのバイクが停まっていて、スタッフの案内に従ってそこに駐車。

 夕陽をバックに再び(タンクが凹んでしまった)モンスター号の写真を撮って、レストハウスでゴール受付。


モンスター号と千里浜に沈む夕日

 SSTRの画面の位置登録画面の提示が必要になるが、ゴール登録がされてないような画面が表示されて一瞬焦るが、再度、ログインしなおしたら、無事、完走画面が現れた。

 ポカリとフィニッシャーバッジと木のプレートをもらって、終了。

 日の入り時刻を迎え、花火が上がり、周りも湧き上がる。

 こうして、私のSSTR2020は幕を下ろしたのでした。




2021年2月28日日曜日

SSTR参戦記 ~参戦・前編~

 SSTRという、日の出から日の入りにかけて、日本列島の東海岸から日本列島の西海岸、石川県の千里浜まで駆け抜けるバイクイベントに参加してきました。

 前回までに、SSTRに参加するにあたってわが家のモンスター号、DUCATI MONSTER400、に行なった旅の準備についてや、走行ルートの検討について紹介しました。

 今回から、実際に参戦した様子を前編・後編に分けて紹介します。まずは前編から。



モンスター号の旅仕様化


 今回の参戦に当たり、モンスター号に以下の装備を行ない、旅仕様へと換装しておきました。

  • カーナビの取り付け+USB電源の取り付け
  • シートアンダートレイの装着+モバイルバッテリー充電用シガーソケット増設
  • 自作リアキャリア装着+ハードケース装着

参戦日時の選定


 上記のようにモンスター号の準備を済ませ、10/1からのmySSTR2020開催を迎えました。

 しかしながら、10/1~10/23は、出発地点や立ち寄りカ所の登録をスマホで行なう"SSTRシステム"が未だ使用できない、また10/24は当初の延期開催予定日のため混雑が見込まれるため、SSTR期間外扱いとなっていたため、私は10/25以降の参戦とすることとし、10/25以降の最初の土曜日となる10/31を参戦日と定めました。

 関東から参戦する身としては日帰りでの参戦は体力的に厳しいため、最低でも一泊する必要がありました。当初の5月開催のときは、SSTR参加者の多くの人が宿を取ったためか宿泊先を探すのに一苦労でしたが、今回は分散開催となったためか、比較的すんなり宿を確保することができました。

 こうしていよいよSSTR参戦当日を迎えました。


SSTR2020スタート


 まだ日の昇らぬ4時に起床。前日に準備しておいた装備一式をモンスター号に搭載し、エンジンを始動。調子は悪くない。

 出発予定地とした千葉県塩浜の当日の日の出時刻は6:01。

 時間の余裕もたっぷりあるし、今回の装備で近場を回ったりして、すべて問題ないことを確認済み。SSTR参戦への興奮冷めやらぬ中、出発予定地に向かう。

 しかし、高速道路に乗った辺りから、さっそくトラブル発生。ナビの調子が良くない。USB電源コネクタが接触不良を起こしているのか、ナビがON/OFFを繰り返すばかりとなり、ほとんど役に立たない状態となってしまった。

 とはいえ、出発予定地とした塩浜には一度下見に行っていたので、ナビが使えずとも記憶を頼りに何とか到着することができた。

 日の出まで30分、だんだんと明るくなりだした海を見ながら物思いに耽る。SSTR参加者と思われるソロライダーが2台通過したのを見かける。

 そうしていよいよ日の出時刻を迎えるが、まだ太陽は顔を完全には出さず、数分を問題にすることは無い想定だったので、太陽が完全に姿を現すまで日の出を噛みしめてから、SSTRシステムにスタート地点登録を実行。


日の出、SSTR2020の始まり

 いよいよ、太陽と追いかけっこの開始。

 まずは首都高速に乗って、指定道の駅である「道の駅八王子滝山」を目指す。


首都高 ― 中央道 ― 道の駅 八王子滝山


 土曜日の早朝、というほどでもない時間帯であることから、首都高、中央道ともに予想通り大渋滞。しかし、これは想定の範囲内だったので、焦らずひたすら我慢の走りをして八王子ICで高速を降りる。

 渋滞よりも、ナビが使えなくなっているのが痛手だった。SRX号でツーリングしていたときはナビを使っていなかったことを思えば大きな問題ではないはずなのだが、今回は、日没時刻という時間制限があるのでちょっと焦る。

 案の定「道の駅八王子滝山」へもすんなり行けず、曲がる交差点を間違え、大回りして到着することになったが、ここまではまあ時間通り。

 天気も良かったせいか、道の駅には多くのバイクが停まっていた。SSTR参加車両も十数台はいる感じである。皆、グループ参加しているようで、ソロライダーは見かけなかった。


道の駅 八王子滝山

 道の駅では道の駅スタンプを押すことが推奨されていたが、まだ道の駅のオープン時間前であるためスタンプは押せないのではないかという思いと、そんな時間の余裕もないと思われたのでスタンプを探すことはしなかった。

 トイレを済ませ、缶コーヒーを飲みながら、地点登録を済ませ、家族にも連絡。早々に道の駅を後にし、再び中央道に乗って、次の登録予定地である談合坂SAを目指す。


道の駅 八王子滝山 ― 中央道 ― 談合坂SA


 道の駅 八王子滝山を出発し、八王子ICから再び中央道へ。

 中央道は相変わらずの渋滞で、圏央道との合流までは想定の範囲内だったが、その先もあまり進みが良くなかったように記憶している。

 そのせいか、談合坂SAに着いたのは、想定の一時間遅れとなってしまった。

 千里浜への到着は想定では、日没時間の17時頃。時間に余裕を持って見積もっているため、ある程度挽回できる想定だが、それを休憩時間に充てるつもりでいたので、あまりゆっくりしていられない。

 ここでもトイレを済ませ、缶コーヒーを飲んですぐに出発。

 いつもだと談合坂SAはバイクの品評会かと思うほどのバイクの数だったが、この日はそうでもなかった。SSTR参戦組はやはり十数台程度か。


中央道 談合坂SA

談合坂SA ― 中央道 ― 安曇野IC


 ひたすら中央道を進む。結局、渋滞は甲府ICくらいまで続き、その後も何カ所かで事故渋滞が発生していて、しばしばペースダウンを余儀なくされた。

 双葉SAで休憩。トイレと缶コーヒーによる糖分補給。給油にGSに向かうが、ここでも大渋滞。給油に向かうバイクが7-8台列を成していた。うちSSTR参戦組は4台位か。


中央道 双葉SA

 普段SAでの給油はあまりしたことが無かったのだが、給油でこんなに並んで時間をロスすることは予想していなかった。

 みどり湖PAで休憩。やはり想定時刻より一時間ほど遅れている。


中央道 みどり湖PA

 ここで、ここから先のルートを切り替える予定だった。

 R158は上高地への観光客が多いうえ、片側交互交通が多く、通過に時間がかかるとの情報がSNSで発信されていた。時間に余裕ができれば、R158を使う山越えルートを採る予定だったが、余裕どころか想定時間から一時間遅れていた。

 そこでR158は諦め、R148を北上するルートとすることにし、たいした休憩も取らず、安曇野ICへ向かう。

 後編に続く