ちょっとしたトラブルはあったものの無事、日没までに千里浜に辿り着いた2020年のSSTR。
コロナ禍がまだ完全に収まっていはいないものの、今年2021年のSSTRの概要も発表されました。
今回は、2020年に参加したSSTRの、ゴールしてから帰宅までのツーリングの様子を紹介します。
千里浜ゴール後、七尾で一泊
千里浜にゴールした後は、翌日、能登半島をツーリングする予定だったので、千里浜から北上した七尾に宿を予約していました。そのため、千里浜で日没を見届けると早々に千里浜を後にし、七尾に向かいました(立ちごけでタンクを凹ましてしまい気分が落ち込んでいたということもありました)。
相変わらず、ナビの電源が不調だったので、仕方なしに昔ながらの青看板(道路案内標識)を頼りに、真っ暗で不慣れな道を走って、なんとか宿に辿り着くころには体力もだいぶ消耗していたように記憶しています。宿に荷物を降ろし、夕食を採ろうと駅前に向かいましたが、時間の関係もあるのでしょうが、七尾駅前には食事ができる場所がそう多くは見つかりませんでした。今度参加するときは、別の街に宿を取ろうかなと思っています。
SSTR2020翌日
折角なので能登半島をぐるっと一周してみたいとも思いましたが、それほど日程に余裕があるわけでもなかったので、ひとまず北上して輪島に向かい、そこから南下して帰路に着く感じのコース取りで久々のロングツーリングを楽しみました。
能登のツーリングは楽しいですね。あさイチだからか交通量も少なく、快適に走ることができました。能登半島自体が山が海に沈んだ地形なのですかね。山間部のみならず海岸沿いも、適度なワインディングで駆け抜けることができて、走っていてとても気持ちがよかったです。
能登島を望む朝の風景 |
SSTRが千里浜をゴールにしている理由の一つは、千里浜がこの走っていて気持ちのいい能登半島にあるからではないかという気もしています。
輪島では朝市を覗いてみました。バイクをどこに停めるか悩んでいたら、ホテルルートイン輪島の裏にある、輪島マリンタウンの駐車場にバイクは無料で停めてよいと案内されました。
わが愛鉄馬モンスター号、ドゥカティ モンスター400、を停めさせてもらい、輪島の朝市をぶらつき、お土産を少し買って、輪島を後にしました。ホテルルートイン輪島の駐車場には、SSTR参加者のバイクがちらほら見受けられました。今度参戦するときは、こちらに宿を取るのもいいかもしれないですね。
ここからはR249を南下しました。道々でSSTR参加者とすれ違い、たまに手を振り合うと、なんだか温かい気持ちになります。ライダーは走っているときは独りだけれど、決して孤独ではない、そんな気持ちの表れが、ライダー同士のこんな習慣を生み出しているのかもしれませんね。
R249を南下すると、道の駅 赤神があります。ここでは、SSTR参加者にはコーヒーが振舞われるとのことだったので、休憩がてら立ち寄ってみました。
コーヒーをいただきながら、ふと隣のテーブルを見ると、どこかで見かけたことのあるお顔がありました。雑誌とかで目にすることのあった賀曽利隆さんでした。SSTR自体バイクイベントですので、賀曽利さんに出会うことも特に不思議ではなかったのですが、なんとこのあとすぐに、ここ道の駅 赤神で賀曽利さんとSSTR主催者の風間さんがトークイベントを開催するとのことで賀曽利さんがいらっしゃったようでした。
道の駅 赤神でいただいたSSTRカップに入ったコーヒー |
折角の機会だったのですが、時間の関係で先に進まねばならず、トークイベントが始まると同時に、モンスター号の排気音とともに、道の駅 赤神を後にしたのでした。失礼に思われていないといいのですが。
道の駅 赤神を出て、再びR249を南下。道中、トトロ岩、などの観光名所に立ち寄りつつ、千里浜の北端付近にある氣田神社に立ち寄り、帰路の安全をお願いしました。このご利益あってか、あわや荷物後逸という事態に直面する前にリアキャリアの破損に気付くことができたのは幸いだったと言えましょう。
トトロ岩 |
ここからはのと里山街道をひたすら南下し、金沢駅に向かいました。もう少しお土産を買いこみたかったのと、オリエンタルブルーイングさんの加賀棒茶スタウトを買いたかったのもあって、わざわざ市街地である金沢駅まで出向いたのでした。
金沢駅の北側の駐車場はバイクは無料で駐車できるようで、そこにモンスター号を停めると、隣に停めてあったSSTRのゼッケンの貼られたアドベンチャーにご夫婦が戻ってくるところでした。ここで、昨日無事ゴールできたこと、昨日の夕陽は最高だったことを語り合い、互いの道中の安全を祈念して別れました。こういった会話ができるのが、SSTRのいいところなのでしょう。
金沢駅で無事に加賀棒茶スタウトを手に入れ、ゴーゴーカレーの昼食を採って、次の目的地白川郷に向かいました。下道で行こうかなと思っていたのですが、翌日から天気が崩れる予報となっていたため、距離を稼いでおきたいところがあったので、東海北陸自動車道で南下することにしました。
この時間になってくると、この日にSSTRに参戦していると思われるライダーたちが、次々と対向車線を北上してきます。この時間に、この辺りを走行しているのであれば、恐らく日没までに千里浜に到着できたことでしょう。
私が白川郷に着いた時には、日も傾きかけ、白川郷もほぼ店じまいを始めようとしている時間になっていました。駆け足で白川郷を見て回り、冷えた身体を温めようと、焼き饅頭でもいただこうと思っていたのですが、どこも売り切れ。熱々の飛騨牛メンチを大急ぎで腹に収め、再び東海北陸道に乗り、R158のバイパスのような高規格道路を東に向かって、高山ICで降り、往路は諦めたR158で安房峠越えを目指しました。
夕暮れ迫る白川郷 |
R158は日も暮れた時間にもかかわらず、4~5カ所の片側交互通行や、観光バスの後ろに付いたりでペースが上がらず、また対向車線も上高地からの帰りと思われる車でびっしり埋まっていたので、往路にR158を使わなかったのは正解だったように思いました。
安房峠越えと言いつつ、日もとっぷりと暮れていた真っ暗なワインディングだったので、安房峠は無難に安房トンネルで越えました(確か、当時は2019年の台風19号の影響でまだ旧道は通行止めだったような気もします)。
そこからもR158をひた走り、無事に北アルプスを横断して塩尻の宿に到着しました。荷物を宿に降ろし、近くのラーメン屋さんで遅い夕食と、ビールに酔いしれ、心地よい眠りについたのでした。
翌朝は、リアキャリアにトップケースを取り付けようとして、リアキャリアが折れかけていることが発覚したのでした。ビールの入ったトップケースを近くのコンビニまで運び、宅配便で送ったりといった手配を済ませて、前々日にタンクを凹ませてしまったことと併せて、暗い気持ちになりながら宿を後にしました。
この日は西から次第に雨雲が迫ってくるとの予報の中、まずは諏訪湖に行って、諏訪大社にお参りし、今回のツーリングでの二度目となる旅の安全を念入りにお願いして、R142で東に向かいました。
雨がぽつりぽつりと降り出してきていたので、ここも旧道に入ることなく、新和田トンネルで和田峠越えとすることにしました。途中立ち寄ったR142沿いのコンビニで、地元のおじさんと話しになり、輪島には立って入るほど深い銭湯があってそこがおすすめ、とのことでしたので、今度輪島に行くときは、調べて立ち寄ってみようと思います。
R142をしばらく東進するといつの間にか出来上がっていた佐久南ICから無料区間の自動車道路に乗り、上信越道経由で、雨から逃げるようにして、無事に帰宅したのでした。
後半は天候やリアキャリアが破断したこともあってだいぶ駆け足になってしまいましたが、塩尻からこっち側は、日ごろの日帰りツーリングでも行くことが多いのでまあよしとしましょう。
いろいろトラブルもありましたが、帰りの観光も含めて、初めてのSSTR参戦はとても楽しいツーリングでした。
SSTR2020 千里浜ゴールから帰宅するまでの観光ルート |
今年はコロナ禍で自由にツーリングに行けなかったところもあるので、自由なツーリングに敢えて制約を課すSSTRに参加するかどうか悩んでいるところですが、参加したらまた周辺の観光も楽しんできたいですね。