2022年4月23日土曜日

モンスター号、始動せず

 先週末、天気予報を信じて久々のロングツーリングに出ることを計画したものの、早々に雨に見舞われ、降りしきる雨の中、ツーリングを決行したものの、途中のSAでセルが回らないというアクシデントに見舞われたのでした。



モンスター号のセルが回らない


 今年度、2022年、のSSTR出発地点の下見をしつつ、久々に静岡方面に足を延ばしてみようとロングツーリングに出かけてみました。

 天気予報は大外れで、神奈川県足柄付近で雨が降り出すと雨足は次第に強くなり、本降りとなった雨の中、足柄峠を越えて東名に乗り、新東名に乗り換えて駿河沼津SAで一服し、再び雨の中に走り出そうとしたとき、セルスイッチを押してもセルが回らない、というアクシデントに見舞われました。

 キルスイッチはRUNになっているし、ギアもニュートラル、念のためサイドスタンドを上げ、クラッチレバーを切ってみたものの、スターターモータはうんともすんともいいません。

 イグニッションをONの位置にした状態で、燃料ポンプが動作する音はしているので、イグニッションキーも機能していそう。バッテリーが弱っていることも考えられなくもないですが、経験上、バッテリーが経たっていても弱々しいながらもセルは回ることが多かったので、バッテリーが上がっているわけでもなさそう。

 スタータモータの不具合かなと思い、それなら押し掛けでエンジン始動できればよさそうな気がしたので、押し掛けにトライ。とはいうものの、押し掛けは不慣れで、バイクを倒してしまいそうだったので、みっともないながらも跨ったまま地面を蹴っての押し掛けにトライ。一発はクランキングするもののエンジンはかからず、というのを何回かやってみたもののエンジンはかからない。

 この時点で、スタータモータが死んだとか、セルスイッチが死んだとかでは無さそうな気がて、キルスイッチの接点不良あたりが疑わしい気がしました。

 困っていたところを見かねて、二輪駐輪場にいた二人のライダーさんがやってきてくれて、改めてちゃんとした押し掛けをしてくれたのですが、始動せず。ジャンプスタータを繋いでくれたもののこれまた始動せず。これ以上はお手上げだよね、ということで意見が一致して、おとなしくレッカーを呼ぶことにしたのでした。

 そうして保険会社に連絡して、レッカーの手配を済ませ、再びモンスター号のもとに戻って何の気なしにセルスイッチを押すと。キュルキュルキュル、ドルン。と、エンジンがかかるではありませんか!何度かエンジンのON/OFFを繰り返しても、エンジンは問題なくかかり、キルスイッチのON/OFFを繰り返しても、問題なし。走行系に問題があるわけでもなく、万が一走行中にエンジンが止まったとしても、焼き付きなどと違ってロックすることもなかろうとの判断から、保険会社に事情を説明してレッカーをキャンセルし、再び雨の中に走り出し、この日のロングツーリングを無事に終えたのでした。


キルスイッチの分解清掃


 イタリア車は電装系が弱い、とはよく聞きます。電装系とは直接は関係ないですが、わが家のモンスター号、ドゥカティ モンスター400、は、雨の日に走行するとメータクラスターが浸水して、ワーニングランプが狂ったように点滅するということもありました。

 なので、キルスイッチが死にかけているというのは、あり得ることかなと考え、この際なので分解清掃することにしました。

 キルスイッチとセルスイッチのあるスイッチボックスの下側の2本のねじを緩めることで、スイッチボックスは上下に分割することができました。


上下に分割できたスイッチボックス

 この上側の部分のキルスイッチを固定しているねじを緩めると、キルスイッチのユニットをスイッチボックスから取り外すことが出来、さらに白いパーツに取り付けられている黒いパーツのツメを慎重に外すと、キルスイッチの端子部分とキルスイッチ本体を分離することが出来ました。


スイッチボックスから取り外されたキルスイッチのユニット

車体から外すのは難しそうなキルスイッチの端子部分

 思ったより綺麗で、それほど緑青の発生も見られなかったキルスイッチの端子でしたが、念のため清掃して、接点復活材を軽く吹いておきました。

 キルスイッチ側もそれほど汚れている感じはしなかったのですが、念のため清掃して、軽く接点復活材を吹いて、慎重に組み直しました。

 スイッチボックスの前方に当たる部分に、謎の白い液体が塗布された形跡があるのが気になりますが、液体ガスケットみたいなものでも塗布した跡ですかね。キルスイッチ本体の周りは隙間があるから、ここに液体ガスケットを塗布したところで意味ないから、液体ガスケットというわけではなさそうなのですが、じゃあなんなんでしょうね。

 スイッチボックスを取り付けたら、念のためキルスイッチのON/OFFをしてみたりしましたが、きちんと動作するので、ひとまず問題なさそうです。

 キルスイッチの端子はあまり汚れていなかったので、今回の問題の原因ではない可能性が高いですが、一つずつ、怪しい点をつぶしていこうと思います。


謝辞

 4/17日曜日のお昼ごろ、駿河湾沼津SAで困っていた私を手助けしてくれた二人のライダーさんたち、どうもありがとうございました。上述したように、レッカーを呼んだものの、エンジンが始動できるようになったため、ツーリングを再開することが出来ました。こういうことがあると、バイク乗りって、一人だけど独りじゃない、って思います。




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