新型コロナウイルスの影響で開催を見合わせていたWRCですが、いよいよ9月のラリー・エストニアから開催され、ラリー・ジャパンも予定通り11月に開催するようです。
そんなラリージャパンを観戦することを楽しみに、2004年に日本での初開催となったラリージャパンを観戦した時の記憶を紐解いてみたいと思います。
スーパーSS
WRCは、移動区間であるリエゾン、スピードを競うSS(スペシャル・ステージ: Special Stage)が主戦場となっています。しかし、2004年に北海道で開催されたラリー・ジャパンでは、この二つにくわえて、スーパーSSなるものがありました。
スーパーSSの入り口 |
WRCのSSでは、通常、一台ずつ順番に時間差でコースに入り、コースを走り抜けます。
よって、観客としても、観戦していると、遠くからエンジン音が聞こえてくると、目の前をラリーカーが走り抜け、またしばらくすると、次のラリーカーがやってくる、といった感じに、基本的には1台ずつラリーカーが走り抜けるのを観戦することになります(稀に、マシントラブルなどでスピードが出せない先行車に、次走車が追い付いてしまい、同時に2台を見ることになることはあるようです)。
2004年のラリージャパンで設定されたスーパーSSとは、特設されたコースを2台の車が同時に走る、というものでした。
2台同時のスタートです |
とは言っても、F1のように同じコースを走るわけではなく、それぞれの車が走るレーンが分かれていて、お互いの走りの妨げにならないようになっていました。ちょうどスピードスケートのインナーレーンとアウターレーンのようなものをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。
土煙を上げてコーナーを駆け抜けるWRカーを間近に見ることができます |
ジャンプするセバスチャン・ローブのシトロエン・クサラ |
通常のSSでは、観戦エリアを通り過ぎるラリーカーを観戦することになりますが、スーパーSSでは、ステージのスタートからゴールまでを観戦することができ、また同時に2台の走りを見ることができるので、ラリーカーの走りをじっくり見たい方にはお得感のあるステージかもしれません。
2020年のラリージャパンでも岡崎中央総合公園にスーパーSSが設置されるようなので、ぜひスーパーSSも観てみるとよいと思います。
ナイトステージのスーパーSSも設定されていました |
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